断食施設22日、アトピー地獄 ~彼女の場合~
私がココに来てからしばらく後、重度のアトピー女性がやって来た。
顔が赤く、肌は見るからに痒そうに乾燥している。
その人は、時々体をかきながらも、積極的に周囲へ話しかけていた。
それだけでスゴイなと思う。
私なんか、肌がヒドイ時は人と目を合わせることさえ出来なくなるから。
彼女の人生は壮絶だった。
幼い頃からずっと途切れることなくアトピーと戦っている。
生まれ育った場所を離れ転地療養のために九州で生活するも良くならず、
東京や高知・関西などの有名な皮膚科をたずね歩き、何度も入院し、
漢方から食事療法・あらゆる民間療法を試みているのだ。
アトピー患者の行列ができるような有名な先生にも診てもらっているという。
そして一時期良くなり看護婦になれたというのに、激務にてアトピーが悪化し、
現在は休職中というのだから、なんていう悲劇だろう。
子どもの頃からのアトピー体験から看護婦を目指しただろうに、
その頑張りもむなしく、生活も学校も仕事もアトピーによって断絶されてばかりなのだ。
そんな境遇なので、重度のアトピー患者の友達が多いらしい。
寝たきりのままな若者の話など、聞いているだけで息が苦しくなった。
私も、生まれてずっとアトピーに苦しめられてきた悔しさがある。
でも、彼女に比べたら全然だ。
その子も、私と同様、1ヶ月の予定で来ていた。
「断食って、治療の最終手段のような気もするけど、出きるかどうか不安で」
と来た直後は明るい顔をしていたのだけれど……。
結果的に、彼女には断食が合わなかったようだ。
食べないと頭痛や吐き気が激しく、お粥などが続いた。
肌がよくなる兆候がないまま時間ばかり過ぎる。
結末は突然やってきた。
なんと、白内障が悪化して目が見えなくなったので帰るという。
片目が急に見えなくなっているので危険だから、手術することになるだろうと。
アトピーの場合、顔を引掻いたりすることから、突然悪化するらしい。
その表情は、毎度のことと言うような諦めが漂っていた。
「手術は仕方ないけど、入院するのがめんどくさいなぁ」と軽い感じに語っていた。
“また、ダメか……”
そんな心の声が伝わってくる。
「みうらさんは調子いいみたいですね」と言われ、返す言葉がない。
「諦めないで!」とも「いい治療が見つかるはずだから」とも言えない。
あれだけ戦っているのに、きっと治るよなんて、絶対言えない。
でも、気持ちで負けちゃ、やっぱりダメなんだ。
私が、自分もアトピーが治せるかもしれないと「革命」が起こった時のように、
きっと治してみせると彼女が思えるときが来ることを願う。
その、私の「革命」については次にでも。
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コメント
こんにちは。断食道場でご一緒させて頂いたホリです。
丁寧に書かれているブログですね。
後でゆっくり見せてもらいます。
あそこを思い出しましたよ。
投稿: la-traviata | 2008年12月19日 (金) 17時49分
la-traviataさま
メッセージありがとうございます。
断食も終わり、1ヶ月ぶりのシャバでの暮らしに
ワサワサとしている間に、時間が過ぎています。
以前のようにネット依存もなくなったので、
ブログの更新もおろそかになってスミマセン。
ホリさんには、本当に感謝です。
あのメッセージがなかったら、断食したことを損得だけで
判断していたかもしれません。
ではでは、今後とも宜しくお願いします。
投稿: あこぶー | 2008年12月24日 (水) 22時33分